ピボットグラフは、文字通り「ピボットテーブル」から作成したグラフのことで、ピボットテーブルと同様に、フィルタリングしたり、データを集計する項目(フィールド)を自由に入れ替えたり、グループで展開や折りたたみをしたり、など様々なことがグラフでコントロールできます。
ピボットテーブルの表形式の表現に比べて、ピボットグラフは「よりビジュアルに、第三者に分かりやすく伝える」ことができるというのが最大の利点です。
一方で、散布図やバブルチャートなどのちょっと特殊なグラフはピボットグラフでは作成できません。これらのグラフを作成したい場合は、通常のグラフ機能を使う必要があります。
ピボットグラフの作成には、2通りの方法があります。
どちらも、操作は難しくはありません。
操作方法は以下の通りです。
選択できるグラフの種類は、以下の通りです。
【便利知識】
ピボットテーブル内のセルを選択しておいて、「挿入」タブの「おすすめグラフ」や「縦棒/横棒グラフ」「折れ線グラフ」「円グラフ」などのアイコンからグラフを作成した場合も、作成されたグラフは「ピボットグラフ」になります。
操作方法は以下の通りです。
デフォルトでは、「集合縦棒」形式でグラフが作成されます。
必要な場合、「デザイン」タブの「グラフの種類の変更」で他のグラフの形式に変換したり、「スタイル」や「クイックレイアウト」でグラフの表現方法を変更します。
【便利知識】
ソースデータから直接ピボットグラフを作成した時は、同時にピボットテーブルも作成されます。
「挿入」タブの「ピボットグラフ」アイコンのメニューには、「ピボットグラフ」と「ピボットグラフとピボットテーブル」の2つの項目がありますが、どちらを選んでも同じのようです。
ピボットグラフもExcelのグラフの一種ですので、軸や軸ラベル、グラフタイトル、データラベル、凡例などのグラフ要素を追加したり、編集したりすることができます。
ただ、ピボットグラフには通常のグラフ機能と違って、2つの大きな特徴があります。
トグラフの大きな特徴は、グラフ領域内にデータを絞り込むための「フィルター」が自動的に挿入されることです。
フィルターは「系列(凡例)」、「軸(分類項目)」およびレポート全体の「レポートフィルター」の3種類で、フィールド設定に伴って関連するものだけが表出されます。
フィルターを使って集計するデータを絞り込むと、瞬時にその絞り込み結果に応じてピボットグラフが再作成されます。
右図は、レポートフィルターで7月分だけのデータに絞ってピボットグラフを再作成した例です。
長くなりますので、グラフの種類の変更を含む「ピボットグラフの編集」と「視点を変えたピボットグラフの作成」については、それぞれ別ページで解説します。