写真・動画共有サービス

写真共有サービス

写真の共有形式には、大きく分けて「アルバムを作成して写真を共有する方法」と「指定した写真を送る方法」の2種類があります。後者はDropboxやOneDriveなどのオンラインストレージでも可能ですので、ここでは、アルバムを作成して共有するサービスに絞って紹介します。

サービス名

(アプリ名)

提供

会社

共有編集 無料サービスの容量 特徴・備考
Googleフォト  Google Googleアカウント保有者 他のGoogleサービスと合わせて15GB以内

自動タグ付け、自動アップロード、アルバム共有、写真編集など、機能が多彩

解像度 は16 メガピクセルに制限

iCloud写真共有(Apple写真アプリ) Apple

Apple ID保有者

(最大100人)

5,000枚 200アルバム

他のGoogleサービスと合わせて5GB以内

自動タグ付け、アルバム共有、自動顔認識による共有提案など、機能が多彩
Amazon Photos Amazon 招待客5名まで

Amazon プライム会員限定(容量無制限)

自動タグ付け、「ファミリーアルバム」
LINEアルバム LINE

トーク参加者

1,000枚/トーク

1,000アルバム/トーク

トーク画面で「アルバム」を選択

グループで複数人との共有も可

30days Album GMOペパボ URL+「合い言葉」

3アルバム/月

150枚/アルバム

「合い言葉」機能

保存期間は30日間/無制限の選択

有料のプリントサービスあり

フォト蔵 フォト蔵 友達、コミュニティ 最大3,000MB/月

写真共有のSNS

公開範囲5段階(非公開含む)

写真や動画を主体としたSNSのInstagramにもアルバム機能というものが用意されていますが、これは、複数の写真をまとめて(最大10枚)投稿し、それを閲覧するためのもので、他のサービスのアルバム機能とは異なります。

 

プロやフリーランスのカメラマン向けには老舗のFlickrSmugMug(有料プランのみ)といった海外の写真共有サービスがあります。公開を前提に、再利用のライセンスなどの掲示が可能になっています。

 

その他、建設業界向けでは「蔵衛門御用達」という有料のアプリ+クラウドサービスが良く利用されています。施工状況の写真台帳がクラウド上で管理でき、官公庁などへの納品物の印刷も簡単に行なえます。

 

動画共有サービス

動画を共有するには、①作成した動画ファイルをアップロードして、一般の人に公開、特定の人に公開、非公開などで視聴者を管理する動画共有サイトを利用する、②LINEやFacebookなどのSNSで動画付きの記事を投稿する、③OneDriveやDropboxなどのオンラインストレージに動画ファイルを保存して特定の人との間で共有するといった方法があります。

 

ここでは、①の方式の動画共有サービスを紹介します。

 

無料の動画共有サービス

家族や友人や仲間の間で動画を共有する、あるいは、フリーランスや企業などが動画を広く公開して、PRしたり、広告収入を得たりするのに適した、無料での利用が可能な主な動画共有サービスとしては以下が挙げられます。

サービス名

提供

会社

管理

無料サービス

の容量

特徴・備考
YouTube Google

YouTubeアカウント保持者のみ

アップ後の再編集不可

ファイルサイズ        128GB

動画の長さ 12時間

合計容量  無制限

 

世界最大シェア

 利用者数 20億人以上

完全無料

グーグル検索で検索されやすい

検索、おすすめ、チャンネル登録など機能が豊富

埋め込みコードを使ってアップした動画を自社サイトに埋め込みできる

再生中に広告が現れる(広告クリックによる報酬が得られる)

視聴終了後におすすめ動画が表示されてしまう

Vimeo Vimeo Vimeoアカウント保持者のみ

 

無料(Basic)プラン

 10本/日

 500MB/週

 総容量 5GB

 チャンネル数 1

 アルバム数 3

 

YouTubeに次ぐシェア

 利用者数 2.3億人以上

プロのクリエータ向け

基本的には有料  700円/月~

広告非表示

優れた限定公開機能

 視聴可能なドメインを管理

 パスワード設定機能

ニコニコ動画 ドワンゴ ニコニコ動画アカウント保持者のみ

3GB/本

日本の代表的な動画共有サイト

会員数8,600万人以上、内有料のプレミアム会員150万人弱

プレミアム会員は広告非表示、限定動画の視聴可

配信動画の再生画面上にユーザーがコメントを投稿できる機能が特徴

その他、Dailymotionというフランス版YouTubeというべき動画共有サービスもあります。

 

動画配信サービス

動画配信システムは、限られた視聴者に向けて動画コンテンツを配信するためのシステムで、社員向けの研修動画を配信したり、有料の教育コンテンツを販売したりといった、法人利用が主となります。

システムによっては、動画配信のみならず、視聴状況が確認できる機能や、視聴者や期間を絞った限定配信機能、動画ポータルサイトの構築機能、動画コンテンツの制作機能などを備えたものもあります。

 

大企業などではオンプレミスで動画配信システムを構築して組織内ネットワークやインターネット経由で動画を配信しているところもありますが、多くの場合は、クラウドサービスとして提供されている有料の動画配信サービスを利用しています。

 

主な動画配信サービスとして以下が挙げられます。

システム名 提供会社 費用(税別) 特徴・備考

MOOGA

(ムーガ)

ワンゴジュウゴ

初期 50,000円

月額 15,000円~

シンプルで使いやすさとわかりやすさが特徴のサービス

ストリーミング配信

オープン配信も可

P-stream pepex

初期 30,000円

月額  9,800円~

無広告での動画配信に特化した、シンプルで安価なサービス

視聴端末へのファイル転送、ストリーミング配信のいずれにも対応

SmartSTREAM

NTTスマートコネクト

初期 50,000円

月額 45,000円~

オンデマンド配信・ライブ配信のいずれにも対応可

動画アップロード、配信、視聴分析、公開設定などを1つの管理画面で完結

放送会社や教育機関なども利用

ビジュアモール ムービーライブラリ  ソフトバンク

初期 30,000円

月額 40,000円~

視聴者ごとの専用ポータルサイトを用意

オンデマンド配信・ライブ配信のいずれにも対応可

動画と資料の同時閲覧が可能

動画に対する評価・コメント機能あり

ミルビィ エビリー

ミルビィ

 初期 100,000円

 月額 50,000円

ミルビィポータル

 初期 200,000円

 月額 100,000円

動画配信システム「ミルビィ」に加えて、ポータルサイト構築の「ミルビィポータル」、動画販売サイト構築の「ミルビィポータルEC」などのプロダクトを用意

オプションでライブ配信にも対応 

UIshare UIcommons

Startプラン

(10名・10GB)

初期 なし

月額 1,000円~

オンライン学習プラットフォーム「GoGetterz」を法人向けにカスタマイズ

極めて安価であるが、コンテンツ共有、ライブ配信、イベント開催、テスト機能など機能は豊富

データセンターはAWS

クラストリーム アイ・ピー・エル

 

初期 なし

月額 50,000円

官公庁・大企業・大学等で60万人が利用

ライブ・録画動画の限定配信、聞こえる倍速再生、映像に合わせた資料の切り替え表示など、業界トップレベルの高機能を誇る

機能限定のスモールプランあり

ULIZA PLAY

問い合わせ

社員教育動画配信やweb講演会から大規模なコンサートや舞台のライブ配信まで、ありとあらゆる動画配信サービスに対応

教育関係企業やテレビ局、医療関係機関など、様々な業種で利用されている

メガDOGA カテノイド

初期 50,000円

月額 50,000円~

動画ファイルをアップロードするだけで、会員認証(視聴者がID/PWを入力して視聴)、クレジットカード決済による動画販売機能等が備わったWebサイトを自動生成
J-Stream Equipmedia Jストリーム

初期 50,000円

月額 50,000円~

視聴者の端末に最適なビットレート・解像度で動画を配信

ライブ配信・疑似ライブ配信も可

viaPlatz NTTテクノクロス

初期 50,000円

月額 40,000円~

説明会や研修などの社内用途にストリーム配信できるシステム

ブラウザで編集やアップロードが完結

MediaPack サイト・パブリス

初期 50,000円

月額 50,000円~

オールインワンパッケージの動画配信プラットフォーム

PCやスマートフォンなど視聴端末に適した再生形式に自動変換

Wistia Wistia 月額 99USD~ 

BtoBに特化した動画配信サービス

誰がどの動画をどの程度、視聴したのかなどの分析が可能

基本的には有料(無料プランもあり)  

Uscreen

Uscreen 

月額 49USD~ 

定額会員

 月額 0.5USD/会員

個別販売

 手数料 5%

有料の動画コンテンツ配信サービスを独自に作成できる

管理者画面は英語

世界で15,000社以上が利用

その他にも、Video Marketing Suite(Brightcove)、C-stream大宮商会)、さくらインターネットコンテンツ配信サービス(さくらインターネット)など多数の同種のサービスがあり、また、ライブ動画の配信に強いIBM Video Streaming(旧Ustream)、デジタルサイネージの配信などに向いているPanelDirector for Cloudサービスパッケージ(NEC)や、動画のマニュアルが簡単に作成できるtebiki(tebiki)など、特徴のある動画配信システムもあります。

necfru Media Cloud(ネクフル)やBizLive(木村情報技術)など、映像配信を包括で請け負うようなサービスをしている会社もあります。