日程調整サービス

日程調整(スケジュール調整)サービスとは、ビジネスにおける会議・打ち合わせ、プライベートでの会合、などの様々なイベントの日程調整を、参加者の希望を考慮しつつ支援してくれるサービスです。

 

日程を決めるためには、参加者が出席可能な日時を洗い出し、参加者全員の都合とすり合わせて、できるだけ多くの人が出席できるような日時を決めなければなりません。やることは単純ですが、参加者全員のスケジュールを確認しなければならず、手間がかかります。そのような手間を省き、簡単に日程調整ができるサービスをうまく利用することで、ビジネスの効率化やプライベートの充実化が図れます。

 

日程調整サービスの細かい機能はさまざまですが、イベントの作成と告知から出欠の管理までが可能で、日程が決定した後は自動的にカレンダー登録できるサービスもあります。利用方法もいろいろで、アプリをインストールするタイプやログインして使用するタイプ、ログインもアプリも不要なタイプなどに分かれています。

 

日程調整サービス利用のメリット・デメリット

メリット

イベントの詳細を個別に説明しなくて済む

多くの日程調整サービスには、イベントを作成して候補の日時を複数設定する機能がついています。参加予定者には作成されたイベントのURLが送付されるため、イベントの内容はWeb上で簡単に確認することが可能です。つまり、メールなどでイベントの詳細を別に説明する手間がかかりません。

 

複数の相手との日時調整を自動でできる

日程調整サービスにもよりますが、通常は参加予定者の名前と出欠意思あるいは参加可能日時などを一覧表にできるため、主催者側はそれぞれの出欠や参加可能日時をチェックするだけで済みます。情報の共有も可能で、個別に参加者の希望を確認する手間を省くことができます。希望の多い日時が自動で表示されるなど、簡単に日程が決められる機能がついています。

 

環境に合わせてさまざまな利用方法が選べる

日程調整サービスには、アプリタイプやWeb版などがあります。アプリはiOSとAndroidに対応しているものが多く、さまざまな端末で利用しやすいのもメリットの一つです。

 

デメリット

クライアントが使いこなせない可能性

相手にスケジュールが見えてしまう

社外の方と日程調整をする際、クライアントがツールを使いこなせずに時間がかかるかもしれません。また、候補日を共有するタイミングで空いている時間が先方に見えてしまうため、必要以上にスケジュールを押さえられてしまう可能性もあります。そのため外部との日程調整をする際は、これらの注意点を意識して活用してください。

 

主な日程調整サービス

どの日程調整サービスを使うかは、その目的を考えて選択すべきでしょう。

ここでは、目的別に主な無料の日程調整サービスを紹介します。

 

プライベート向け

サービス

(アプリ)名

提供会社 特徴・備考
調整さん 

ミクステンド

(元はリクルートホールディングス)

プライベートやビジネスで手軽に利用可能

完全無料。会員登録不要、ログイン不要

ただし、会員登録すればイベントの一覧管理が可能

ブラウザベース(URLを共有) アプリの提供はなし

2006年にサービス開始

累計利用者数 2,500万人以上

予約受付のための「調整さんカレンダー」と連携可

伝助 インフォアロー

プライベートやビジネスで手軽に利用可能

完全無料。会員登録不要、ログイン不要

ブラウザベース(URLを共有) アプリの提供はなし

参加者の出欠予定を一覧で視覚的に確認できる

2007年にサービス開始

ユーザー数約120万人、月間1100万PV超

トントン アマネク

主に、プライベート用途で手軽に利用可能

完全無料。会員登録不要、ログイン不要

ブラウザベース(URLを共有) アプリの提供はなし

候補日ごとにタイムラインが一覧表示されて見やすい

URLをメールで送信する

調整丸 ぐるなび

宴会日程の調整用途に最適

完全無料。会員登録不要、ログイン不要

ただし、ぐるなび会員登録すれば複数イベントを管理可能

ブラウザベース(URLを共有) アプリの提供はなし

日程だけでなく候補のお店を選択してイベントを作成できる

希望日時を入力すると、お店からオファーが来る機能あり

LINEスケジュール LINE

LINEユーザー間でイベントの連絡と日程調整をするサービス

LINEアカウントが必要

LINEの「便利ツール」から起動するだけでなく、トーク画面上からも起動できる

連絡と回答はLINEの友達・グループのトークルームで行う

ビジネス向け

サービス

(アプリ)名

提供会社 特徴・備考
TimeRex

ミクステンド

Googleカレンダー・MS Outlook予定表とリアルタイムに連携する日程調整サービス

Web会議サービス(Zoom/Google Meet/Microsoft Teams)と連携

Microsoft 365またはGoogleカレンダーのアカウントを利用可

チーム機能(有料)を活用すれば、メンバーの予定や会議室の空き状況を一瞬で把握でき、調整可能な日程を自動でリストアップしてくれる

アイテマス (SHINJI YAMAGUCHI氏)

Googleカレンダーと連携する自動日程調整アプリ

ブラウザでも利用可

現時点では完全無料

候補日程をGoogleカレンダーより自動でリストアップ

日時指定とカレンダーの2つのスタイルで候補日程を共有

複数人での日程調整機能などの搭載を今後予定

URLはメッセンジャーやLINEで送信可能

eeasy E4

グループウェア(Google Workspace/Microsoft 365)と連携して日程調整を自動で行うサービス

会議室と出席者を入力するだけで空き時間の中から自動調整

会議や打ち合わせの場所まで自動調整し、3社間以上も可能

無料プランでは日程調整は月6回まで

導入企業は2万社以上

スケコン TIME MACHINE

2019年12月にサービスが開始された新しい日程調整サービス

1対1でも複数人(N対N)でも日程調整が可能

Web会議サービス(Zoom/Google Meet/Microsoft Teams)と連携

AIにより自動で日程調整や予定を共有

スマホのブラウザ上で簡易アプリ化可能

無料プランでは日程調整は月4回まで

Jicoo ジクー

2020年11月にサービスが開始された新しい日程調整サービス

1対1でも複数人(N対N)でも日程調整が可能

Web会議サービス(Zoom/Google Meet/Microsoft Teams)と連携

SlackやSalesforceとも連携可

有料プランでは、予約管理機能、集金・決済機能なども提供

無料プランは1対1の日程調整機能のみ

その他、有料ですが、Web会議(Zoom/Google Meet/Microsoft Teams)と連携可能な「waaq Link」や、Slackと連携できる日程調整ツールといて「biskett」というものがあります。また、海外発の日程調整サービスとしては、世界的にも有名な「YouCanBook.me」や「Doodle」(いずれも有料)などがあります。

 

また、出欠確認に特化したツールとして、2005年から「出欠党幹事長」がベータ版の形でサービス提供されていましたが、新たに日程調整機能も付加した新バージョンのサービスも開始されました。ただし、ベータ版も継続して利用可能です。